【台風19号・生産量日本一を誇る栃木のイチゴを救いたい】

台風19号の被害に対する緊急支援募金の受付を開始いたしました。

大型で強い台風19号「ハギビス」は、各地に記録的な強風と大雨をもたらし、東北や関東甲信越などでは一日から二日間の雨量が年間降水量の4割近くに達する記録的な豪雨となりました。


今回の台風被害における災害救助法適用自治体は19日現在で14都県の391市区町村であり、10都県の241市区町村であった東日本大震災を超えて過去最大の適用となっています。

 

NPO法人ユナイテッド・アースは、東日本大震災や熊本地震、九州北部豪雨、西日本豪雨での災害支援において「産業復興」をテーマに現地での活動を展開してきました。

私たちは、災害発生直後から緊急支援チームを立ち上げ、先遣スタッフが各被災地域の現地調査を行い、支援団体の手が行き届いていないエリアや、産業復興の援助が長期的に必要な地域を視察した結果、甚大な被災状況の中、鹿沼市粟野地区の被害が予想以上に大きく、さらにはイチゴをはじめとした農業の打撃が甚大であること。

その上で、農業を中心とした産業復興支援ベースとしたこれまでの活動における経験値も活かし、微力ながら皆様のお役に立てるのではないかと考え、栃木県にサポートベースを構えることを決断いたしました。

地元農家さんの話では、台風上陸の翌朝に外を見渡した時には辺り一面が水に浸かっていて、自宅前のビニールハウスは180cm以上の高さまで浸水し、丁寧に育てたイチゴの苗も無残な姿に。これから収穫を迎えるイチゴは全てがダメになり、貯蔵していた出荷前の米も4分の3が水に浸かってしまって破棄されたようです。

さらに追い討ちをかけるようにビニールハウスの倒壊や、新しく購入したばかりの農機具も浸水してしまったためにトラクターなども故障。1軒の農家だけでも1500万円~2000万円の損害見込みとのこと。今年の収穫は諦める農家さんも多いようで、来年度の収入見込みはほとんどない。

家族で家屋を片付けつつ、泥にまみれた農地も整備する。

災害により農業を廃業される方が増える要因でもあります。

また、災害ボランティア団体の拠点が決まっていく中、甚大な被害を受けた鹿沼市に大きな災害支援団体が1つも入っていませんでした(20191025日時点)。

 

私たちが調査にお伺いした際には住人の方からも、「76年住んでいて、これほど大きな水害は初めて。遠いところまで来ていただいて本当に有難うございます」と涙ながらにお礼の言葉を伝えていただきました。

 

今回の災害で多くの方が平穏だった生活を失いました。

それでも、私たちはこれまでの復興支援活動を通じて、たくさんの「諦めない、人々の姿」を見てきました。

だから。助け合いましょう。何度でも。

今こそ、お互いを支え合う「おもいやりの心」を被災された方々に届けたいと思います。

栃木県では、基幹産業であるイチゴ農家の経済損失も厳しい状況にあり支援が必要ですが、メディアの報道が非常に少なく、各支援ニーズに対するボランティアが全く足りていない状況です。

ユナイテッド・アースでは、被災された方々に寄り添い、少しでも復興への希望を持っていただけるよう、農業ボランティアを通じた生活再建を軸に活動を展開してまいります。

 

 

台風19号◆募金受付について!

 

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